川崎市 多摩区 子育て支援 ママカフェ「リフレッシュサロン ひらけ!ごま」

川崎市多摩区にある子育て支援サロンです。スタッフには公認心理師・心理カウンセラー・保育士が在籍し、大人の居場所として大人も子どもも、安心・安全に周りと繋がりながら自分らしく生きるお手伝いをしています。「育ちあい」を合言葉に、大人向けや、心を育てるプログラムをメインにしています。

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キッザニアで般若ママになった時の話(後編)

キッザニアで般若ママになった時の話(後編)

キッザニアは、子どもに遊びの中で様々な職業体験をさせる施設

私の子どもの頃にはそんなものはなかったので、出来た時には

なんて凄いものが出来たんだ!自分がやりたい!

とテンションが上がっていた山澤。

 

仕事のスケジュールを調整し、苦手な早起きをして、満員電車に乗り

1時間も並んでやっと入ったら

 

ママと一緒じゃなきゃやらない!と言い

じゃあ帰る!と言うと、ヤダー!とまた泣き叫び

山澤はグズる子どもにブチ切れ、もうどうにも自分をコントロール出来ない状態。

 

今思い返すと、その時の山澤の頭と心の中には、色々なことが渦巻いていました。

・お友達は楽しそうに過ごしているのに、うちの子は全然ダメ

・せっかくママ友と一緒に来たのに、子どもがグズグズしていて迷惑をかける

・忙しい中、頑張って色々調整して早起きしてまで連れてきたのに、

私が想像していたように子どもが動かない(楽しそうじゃない)

・もう帰りたいけど、今更子どもを連れて私だけ帰るのは自分勝手に思われるかも

・あんたの為を思って連れてきたんだから、色々体験しなさいよ!

・こんなに楽しそうなのに、なんでやらないの!(本当は私がやりたい)

・ただですらイライラしているのに、ジュースまでこぼして余計に手間が増えるでしょ

・なんで私の言うことを聞かないの!

・なんで私の思っている通りにしてくれないの!

・ママ友の前でキレていたら、いつもこんな母親だと思われてしまうかも(ガマンしなきゃ)

 

その時にはイライラMAXで分からなかったのですが、こうして振り返ってみると

悲しかったり、ガッカリしていたり、

(ママ友に)どう思われるか不安だったり

子どもに私の気持ちを分かってもらえなくて、腹立たしかったり悲しかったり

物おじせず積極的に挑戦する子どもに育てられていないような気がして

自分の子育てがダメな気がしていたり

怖がって泣いてばかりいる弱虫な子どもにしてしまった気がしていたり

ちゃんと育てられていない自分がダメな気がしたり

 

もう、心の中も、頭の中もグチャグチャ

なんでこんなことになったのか・・・

 

今だからわかる、山澤の本当の気持ちは

行きたくなかったし、帰りたかった。疲れていたし、嫌になっていた。

でも、子どもの為に経験をさせることが親の役目だし、

なんでも積極的にやれる子にするために、頑張らなきゃいけない気がしてた。

ママ友のお誘いを断ったら、その後の付き合いにひびくような気がしてダメな気がして。

 

でも、とっても大切なことが抜け落ちています。

・本当に子どもは行きたかったの? やりたかったのか?

・子どもはどうしたかったんだろう?

・何が怖かったんだろう?

 

自分の気持ちに押し流されて、子どもの気持ちやどうしたいかということを

全く聞いていませんでした。

 

もし

どうした? 何が怖いの?

と聞いていたら、(たぶん薄暗い雰囲気が怖かったのだと思いますが)

怖い理由を言う子どもに、怖いことは起きないことを話して安心させてあげれば

お仕事体験を出来たかもしれません。

(怖いという子に、大丈夫!!怖くない!!というと、余計に怖がりになります)

 

もし

どうしたいの?と聞いてみて、帰りたいと言うなら、ママ友にそのことを

話して帰ることが出来たと思います。

(帰ってもいいのです)

「ママと一緒に居たい」というなら、しばらく一緒にいてあげることで落ち着きを取り戻して

自分から「あれやってみる」と言ったかもしれません。

(100か0か、やるかやらないかの2択ではなく、何もやらなくても楽しめる方法もあるのです)

 

私たち親は、自分も子どもだったのに、なぜか親になってしまうと子どもだったころの事を忘れてしまいがちです。

つい、大人優先になって物事を進めようとしてしまい、子育てがうまくいかないことが出てきてしまいます。

 

この後から心理学を学び始めた山澤。

心のことが分かっていくと、こんな風に、本当の自分の気持ちに気づくことが出来たり、

子どもの気持ちを確認する余裕が出来たり

この場を収めるために、どうするのが良いのか、自分で答えを出せたりするようになります。

 

今の山澤から、あの時の自分へ言葉をかけるとしたら・・・

「せっかくがんばって連れてきたのにガッカリだよね。

でもね、あなたの子どもも、あなたも、全然ダメじゃないし、間違ってないから大丈夫よ。

そんなに周りに気を遣いすぎなくても、ママ友たちはちゃんと分かってくれてるよ。

頑張った分だけ、悲しかったね~」

こんな感じかも。

 

おかげさまで、このこと以降、子育ての中で子どもにブチ切れることも、声を荒げることも

ほとんどなく、子どもは大学受験真っただ中で、自分の人生を自分の力で切り開くべく、

自分で考え、悩み、挑戦する子に育っていて、子どものこの先がとても楽しみな山澤です。

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